妊娠中の歯科治療の注意点

ホームへ戻る >  歯科のデンタルドック  > 妊娠中の歯科治療の注意点

妊娠中に歯科クリニックで治療を受ける場合、何よりも気になるのは治療の胎児に対する影響ではないでしょうか?特にレントゲンや薬、麻酔などは気にする妊婦さんも多いです。


まずレントゲンに関しては、妊娠6~12週の撮影は胎児になんらかの影響を与える可能性があるといわれています。しかし歯科で行われるデンタルレントゲン撮影は、1枚撮影しても被ばく量は自然からの被ばく量の1/3にも満たないといわれています。しかも希望すれば、お腹の所に防護エプロンをつけた状態で撮影します。さらに最近のデジタルレントゲンは、従来と比較して1/4~1/10の被ばく量なので数枚撮影したくらいでは胎児に影響が出るとは考えづらいです。

歯科クリニックで治療の一環として、抗生物質や鎮痛剤などの薬が処方されることもあります。薬が胎児に影響を与える可能性が高いのは、妊娠4~10週といわれています。ただし抗生物質や鎮痛剤の中には、胎児に対する安全性の高い種類もあります。妊娠していることを伝えれば、胎児の影響の少ない薬を処方してくれるはずです。


虫歯などの治療をするにあたって、麻酔を使うこともあります。この麻酔も、胎児によくないのではと気にする妊婦さんもいます。しかし歯科で使っている麻酔であれば、通常の麻酔量で赤ちゃんに対して影響の出る可能性はまずないといっていいです。ただし妊娠8か月以降で麻酔を使った場合、早産になる可能性も考えられます。該当する人は、念のため歯科医に確認をすべきです。